立山の大自然がお迎えします


春夏秋冬それぞれに美しい表情を持つ大自然の営み。春は高さ20mに迫る「雪の壁」で有名な雪の大谷、夏は緑のグラデーションや雷鳥、秋は赤・黄・緑が色なす紅葉の錦など、四季の変化が美しく、近くには落差日本一(350m)の称名滝もあります。

称名滝


立山の中腹になだらかに広がる高原「弥陀ヶ原」(東西9km.南北3km)から4段に分れ流れ落ちる「称名滝」は、350mという日本一の落差を誇ります。直径60mもある滝壺の近くでは、見上げるばかりの滝の迫力に圧倒され、滝からたちのぼる水沫は、夏でも涼感を与えます。また季節によっては、右側に500mのハンノキ滝が現れ、新緑の中に称名滝とともに描く巨大なVの字が見られます。

(当館より車で15分、称名滝駐車場より徒歩20分)


立山カルデラ砂防博物館


立山カルデラは日本でも有数の大規模崩壊地で、崩壊した多量の土砂が残留し常願寺川流域に度重なる土砂災害をもたらしてきました。このため、国において90年近くにわたり日本でも屈指の砂防事業が続けられ富山平野を災害から守っています。博物館では「立山カルデラの自然と歴史」および「砂防」の二つのテーマを「知られざるもうひとつの立山」と位置づけ、立山カルデラにおける人と自然の関わりを展示室と大型映像で広く紹介しています。(当館より徒歩5分)

 


立山博物館


立山博物館は、立山山麓の芦峅寺地区に立地されています。芦峅寺は立山信仰の拠点として栄え、現在でも平安時代に起源をもつ立山雄山神社、室町時代に起源をもつ閻魔堂、うば堂基壇や840基にのぼる石仏群があり、立山信仰の原風景をなしています。博物館は、このような歴史的遺構と博物館施設とを結びつけた広域分散型となっており、13haという広い敷地に教界、聖界、遊界と名づけられた3つのゾーンで構成され、「立山の自然と人間の関わり」について紹介しています。(当館より車で10分)

 


立山黒部アルペンルート


雪の大谷


立山黒部アルペンルートが全線開通する4月下旬から6月ごろまで、室堂駅の近くには「雪の大谷」と呼ばれる巨大な雪の壁が出現します。

雪原を垂直に除雪した雪の壁に挟まれた道路を高原バスが行き交い、立山黒部アルペンルートの最高所に位置する「室堂」に到着します。

バスを降りて散策すれば、20mにも達する雪の壁が迫力いっぱいにそそり立ち、白銀の幻想的な世界を体感することができます。

 


雄山山頂


室堂駅から夏でも残る雪を渡りながら、石畳の道を「一の越」まで歩いた後は、かなり急な登山道を経て「雄山山頂」に至ります。雄山(3,003m)は、古くから山岳信仰の中心となり、雄山山頂には「雄山神社峰本社」があります。山頂からは、360度の展望が広がり、北アルプスや富山湾・能登半島が見渡せ、天候が良ければ遠くに富士山も眺められます。

 


黒部ダム


「黒部ダム」は、戦後の電源開発のため、世紀の難工事といわれた大事業の果てに完成し、多くの映画やドラマの舞台となっています。ダムの堤長は492m、高さは186mあり、ダムから見下ろす風景には足がすくみ、6月から10月まで行われるダムからの放水は、圧倒的な迫力で多くの観光客を魅了しています。黒部ダムにせき止められた黒部湖の湖面はエメラルドグリーンに輝き、日本最高所の湖上を遊覧船が運航しています。

 


立山ロープウェイ


大観峰駅と黒部平駅をつなぐ「立山ロープウェイ」は、一気に駅と駅をつなぐワンスパン方式で日本一長いロープウェイです。間に支柱が一本もないため、四季折々の絶景が楽しめます。また、大観峰駅と黒部平駅は、東西を立山連峰と後立山連峰に挟まれた抜群の眺望が広がり、大パノラマの眼下にはエメラルドグリーンに光る黒部湖が見られます。

 


みくりが池


立山黒部アルペンルートの最高所に位置する「室堂」。その室堂平にひっそりと美しく輝く「みくりが池」は、周囲が631mあり、澄んだ湖面にはさかさになった立山の姿が美しく映ります。周囲に生えたハイマツの中には、ライチョウが潜んでいることも多く、豊富な種類の高山植物を観察しながら散策コースを楽しむこともできます。

 


地獄谷


高山植物など自然豊かな室堂平の中に、イオウのにおいが立ち込め草木の生えない灰色の地帯となっている「地獄谷」があります。荒涼とした地肌からは、もうもうとした水蒸気が噴き出し、独特な世界が広がっています。地獄谷には、鍛冶屋地獄をはじめ、百姓・無間・団子屋・紺屋地獄など136もの地獄があるといわれています。